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2008 年度 実績報告書

モチーフへの注視と構図のバランスに基づいたデッサン描画のための教育支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 19500811
研究機関岩手県立大学

研究代表者

亀田 昌志  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (60243325)

キーワード教育支援 / デッサン / プロポーション(比率) / 陰影 / 対話 / 感性
研究概要

本研究は,初心者向けのデッサン描画支援システムの開発を目的としている.学習効率の向上を考慮した場合に,学習過程における対話性は非常に重要であり,平成20年度においては,学習システムの構成を明らかにすると共に,デッサン学習の基礎項目として,比率と陰影学習を例題に,プロトタイプシステムの開発を行った.
まず,システムは,描画者がモチーフを撮影したものを正解画像とみなし,描画者がモチーフを見て描いたものと比較することで,描画者に対して評価と修正のガイドラインを提示する構成とした.このとき,システムによる比較と評価は段階的に行われ,開発したシステムは,あたかも描画者がその描画過程において,指導者からアドバイスを順次もらうかのように振舞うことが特徴である.
具体的に,比率学習においては,その過程を全体比率学習と部分比率学習に分け,前者では,モチーフを囲む四角形を描き,その縦横比に対する学習を行う.全体比率学習の終了後,モチーフを構成するパーツの全体に対する比率を学習する.また,陰影学習においては,初心者向けとして陰影を明・中・暗の3階調に分割することを目的として,それぞれの領域の面積比に着目した評価を行う.このとき,正解画像との比較,評価において,学習者の意欲が低下しないようにガイドラインと提示の仕方に工夫をこらし,学習の効果が段階的に得られるようになっている.
開発したシステムを用いて評価実験を行った結果,システムによるガイドに従うことで,各被験者によるデッサンの精度が高くなっていることが明らかとなり,対話性を重視したシステム構成の有用性と,提示したガイドラインの妥当性を示すことができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 音楽作品の感情価測定尺度と配色イメージスケール間のマッピング2009

    • 著者名/発表者名
      川野邊誠, 亀田昌志
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌 63

      ページ: 365-370

    • 査読あり
  • [学会発表] 初心者向け対話的デッサン学習支援システムの基礎的検討-比率の捉え方学習における実装と評価実験-2009

    • 著者名/発表者名
      藤原達朗, 亀田昌志
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2009-02-04
  • [学会発表] 初心者向け対話的デッサン学習支援システムの基礎的検討・比率の捉え方と陰影表現の学習-2008

    • 著者名/発表者名
      藤原達朗, 亀田昌志
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      岩手県民情報交流センター
    • 年月日
      2008-10-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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