研究課題/領域番号 |
19500815
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
志子田 有光 東北学院大学, 工学部, 准教授 (00215972)
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研究分担者 |
佐々木 整 拓殖大学, 工学部, 准教授 (80276675)
加藤 和夫 東北学院大学, 工学部, 講師 (60416609)
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キーワード | 実技教育 / 時系列解析 / オープンソースソフトウエア / 個別実験 / 習熟度評価 / 教育支援システム / webテスト / アンケート調査 |
研究概要 |
東北学院大学工学部電子工学科では平成19年度から2年生に対し、従来のグループ式実験を改め、学生の実験技術の向上を目指し、個別ブース式による個人実験方式を導入した。この方式では個々人が各々のペースで実験を行うため、指導員がすべての学生のペースに合わせて説明や指導を行うことが困難であるため、教育支援システムとしてオープンソースソフトウエアによるサーバ・クライアント型のラーニングマネージメントシステム(LMS)を構築した。実施された実習は前期後期それぞれ15回、各180分であり、それぞれ100名程度の学生が受講している。サーバから配信される実験指導書やwebテストは学生の理解と進行を補助するように構成されており、各回30ページ、全イラスト数は1000を超える。各学生が現在どの段階の実験を行っているかはサーバのログを時系列解析し、グラフ化することで指導者に明確に伝えることができる。この実験ではオシロスコープやファンクションジェネレータなど、この分野で基本となる実験装置を本質的に理解・習熟し、ここの基礎力を養い、専門への興味と理解を促すことに大変効果があることは学生や教員へのアンケートから明確になってきており、指導を補助するシステムが安定して動作し、柔軟な分析を行いうることが重要な課題である。平成20年度では19年度に加えて3年生100名も実験を行うこととなっており、19年度に構築したシステムによってさらなるデータの蓄積と、より詳細な分析が可能になると期待している。これらの成果は平成19年度に学会等で報告済みである。
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