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2007 年度 実績報告書

中学校地理的分野で創案的発想の形成とその知識共有を図る地図教材支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19500816
研究機関筑波学院大学

研究代表者

山島 一浩  筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 講師 (90310193)

キーワード主題図編集 / 地理教育 / 地理情報 / 情報検索システム
研究概要

本研究は,地図を用いた学習成果(学習者が編集した主題図)の再利用性や,個々の学習成果(地図)を統合して別の観点から比較してみるなど,学習者の気づきや発見の仕掛けをもつ協調学習に適した地図教材システムを開発するのが目的である.本年度は,学習者が共通の枠組みで編集した主題図をWeb上で全体のイメージからの比較,凡例間の比較によって,類似性のある要素を検索できるようにするための検索システムを開発した.本システムは,国土地理院が配信している電子国土情報を組み込んで,地図編集をおこなえるシステムで編集を行った成果(土地利用を表現した複数のメッシュ地図)を用いて,その類似性を検索できるようにしたものである.メッシュ地図の情報は,凡例の項目とその項目に対応したメッシュ単位の情報をそれぞれXMLで表現している.このデータを用いて,1つのメッシュ地図を30×30ピクセルの地図全体を表現したカラー画像と,さらに10に区分した凡例別のモノクロ画像を生成した.そして,画像をインデックスとしてデータベースに登録した.その際に,同時に類似度の計算を行い画像名(URI情報)のインデックスキーを付けて登録した.検索システムは,このその類似度にもとづいて類似性の高い画像一覧を出力する.類似度は,ユークリッド距離と重み付きユークリッド距離を用いて計算し,その結果を比較した(学会で成果報告).また,検索結果を表示する際に,利用者に思惟の素材となる情報として利用されるよう,類似の比較を2段階で提示する方式を提案した.第1段階では,主題図を対象とした類似検索,第2段階では,主題図を構成する凡例別の検索結果を出力する.検索結果では,地図上での比較で,凡例のどの項目が,領域としてどのように類似しているのかを表示する.システムでは,学習者が,検索結果をもとに地域間比較をすすめるための題材として,用いることを意図している.

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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