研究概要 |
中学校において,学習成果の再利用性(さらに発展させた課題として取り組む等)や,個々の学習成果(地図)を統合して別の観点から比較して分析できるようにするなど,学習者の気づき,発見の仕掛けを持つ協調学習に適した効率的な地図制作支援と課題の継続・統合など課題を持続的に発展させていけるような制作過程を組み込んだ地図教材システムを開発するのが目的である. 開発するシステムは,学習成果の再利用性に着目する.学習成果の再利用性とは,開発する地図教材システムを利用して制作される「土地利用図」や「環境調査図」,「案内図」などの学習成果の中から,学習者が有益と思われるテーマやその凡例を用いて別の地区との比較ができるようにすることである.個々の観点で調査された成果をもとに,他の学校でも利用してもらえるようにする. このために,システムの適用範囲は,学習者個人または小グループ,クラスあるいは同じテーマでの学習活動を行うコミュニティを対象とし,協調学習の概念を導入する.具体的には,システムに,学習者たちが設定した課題発見から問題の設定と地域調査をもとに表現した地図をWeb上に公開する.
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