研究課題
本研究では、研究代表者が加わった米澤らが提案したバグ修正アルゴリズム(以降、バグ修正アルゴリズムIと呼ぶ)に着目し、その問題点を指摘し、それを解決する新提案のバグ修正アルゴリズム(以降、バグ修正アルゴリズムIIと呼ぶ)を提案するとともに、その特長について考察を行った。また、本バグ修正アルゴリズムを本学工学部機械システム工学科の授業「システム設計II」に適用し、その妥当性・有効性を吟味したのでそれについて報告した。その結果、バグ修正アルゴリズムIIは、修正の連続性により学習者の負担を軽減し理解しやすい修正法と考えられる。今後は数多くの事例に適用しバグ修正アルゴリズムの特性を分析し検証していきたい。研究成果を、論文として2件採録され、口頭発表として4件を発表した。結果として、目標設定に対して、十二分の成果が得られたと自負している。他方、竹谷の戦略的課題系列化法を応用し、どのような学習戦略に基づいた系列化であるかを、学習戦略を表すパラメータの帰属度関数により推定する方法である学習戦略推定法を提案した。この推定法にファジィネスの概念を導入したファジィ推定法を提案した。そこでの問題点を解決した。すなわち、学習者は学習の際、ひとつの学習戦略に基づいて学習課題を選択しているという前提で学習戦略の推定を行ってきた。しかしながら、実際の学習環境では、学習途中において、学習課題の難易度や学習方針の転換による学習戦略の変更は起こりうる事態であり、このような場合において先行研究の推定法では適切な推定結果が得られていなかった。そこで、従来の推定法を適用し、得られた帰属度関数値が閾値通常以下であるとき、新たな学習戦略の推定方法によって推定する方法を考案した。その推定方法として、学習者の学習履歴情報よりどのような学習戦略の変遷を辿ったかを推定するアルゴリズムを提案した。研究成果を、論文3件、また口頭発表として6件発表した。特に、海外において高い評価を得た。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (9件) 備考 (1件)
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http://www.takushoku-u.ac.jp/lectures/html/kyoin/e0036.html