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2008 年度 実績報告書

プログラミング初学者のトレース能力の修得を目的とした学習支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 19500823
研究機関帝京大学

研究代表者

荒井 正之  帝京大学, 理工学部, 准教授 (70212602)

キーワードプログラミング / 学習支援 / プログラム可視化
研究概要

本研究の目的は,連接,条件判断処理,反復処理などのアルゴリズムの基本構成要素の理解と,それらを使ったソースプログラムを1行1行トレースする能力の習得にある.昨年度までに,システムの要求仕様の検討,システム構成の検討,トレースのためのプログラム可視化機能の実現方法の検討を行った.
今年度は,前年度に行った設計方針に従って,システムの実装と評価を行った.サーバ側にApache,開発言語はPerlを用いて実装を行った.クライアントにはJava言語を用いた.
システムの実装後,1年生を対象とした再履修者向けのプログラミング授業において,本システムを導入し,2か月間使用して評価を行った.履修者は全部で23名であり,システムの使用後,全員に対して無記名方式のアンケートを実施した.その結果,「連接」については80%,「条件判断処理」は70%,「反復処理」は50%の学生が理解の助けになったと回答した.また,学習に有効なシステムの機能として,「連接」と「条件判断処理」は類似問題出題機能,「反復処理」は「プログラミング基礎知識提示機能」であることがわかった.システム導入後,1か月以上経過した授業の後半においては,システムの使用によって,トレースの方法が身についたためか,システムを使わずに,1行1行丁寧にトレースする学生が多く見られるようになった.トレースの重要性と方法が理解されるとともに,トレースするという習慣を身につけた学生が多くなったと感じている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Design of a Learning Support System to Obtain the Capability of Tracing for Novice Programmers of Java Applets2008

    • 著者名/発表者名
      Ishizaki, Y., Shimokawa, R., Takahashi, K., Takahashi, Y., Nakamura, S., Fukuwara, M., Miyoshi, K., Yamamoto, H., Mizutani, K., Arai, M.
    • 雑誌名

      Proc. of E-Learn2008

      ページ: 3745-3751

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Web-based Learning Material Development with less experienced staffs' Participation2008

    • 著者名/発表者名
      Sasaki, S., Arai, M., Furukawa, F., Watanabe, H.
    • 雑誌名

      Proc. of International Conference on Computers in Education2008(ICCE2008)

      ページ: 445-449

    • 査読あり
  • [学会発表] Javaアプレットのプログラミング初学者のためのトレース能力の修得を目的とした学習支援システムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      大谷育弘, 小塩貴裕, 島崎智也, 中泉純, 赤羽根隆広, 荒井正之
    • 学会等名
      情報処理学会第71回全国大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      20090300
  • [備考]

    • URL

      http://www.ics.teikyo-u.ac.jp/~arai/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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