研究概要 |
【e-ラーニング教材開発環境の構築】(1)学生スタッフがe-ラーニング教材を作成できる環境を整えた。(2)手書きによる数式以外に、MathMLで作成した数式をTeXに自動変換しGIF形式の画像を用い携帯電話のディスプレイに表示できるシステムを構築した.このシステムにより、効率よくMathML技術を用いて作成した数式を含むWeb教材を携帯電話に対応したWeb教材に自動変換することが可能となった。当初QVGA対応のWeb教材を作成すれば問題ないと考えていたが最近の状況よりVGAの対応も前記システムに導入した。これらの取り組みの結果、携帯電話だけでなくPSP(プレステーションポータブル)などの携帯情報端末でも携帯電話用のWeb教材が利用できるようになった。したがって,今回開発しているWeb教材の利用が携帯電話だけでなく携帯情報端末でも利用できるようになりより多くの方に利用していただくことが可能になった(PCからも利用可能)。 【プリント教材の開発】当初計画とは一部変更し微分の教材を優先して作成した。関数の教材2部と微分の教材4部を完成させ、積分の教材4部が作成途中である。完成した教材は日ごろの個別指導にも活用している。 【Web教材の開発】上記教材に対応するWeb教材の作成並びにリンクバックラーニング用の教材を作成した。PC用のURLはhttp://w3e.kanazawa-it.ac.jp/math/k-tai/index.htmlである。学生にプリント教材の問題を解いてもらい、携帯電話からプリント教材のヒントや解答を掲載しているWeb教材を利用して学習してもらった。その時のアンケート調査の結果、Web教材の作り方において改善すべき点がいくつかあることがわかり手直しをした。Web教材の利用状況の解析は当初Apacheのアクセスログを解析しようと考えていたが、得られるデータが不十分と考えアクセスログを生成する機能を前記システムに追加した。これにより、個別学習者のWeb教材利用状況を従来計画より詳細に入手することが可能となった。
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