研究概要 |
近年,e-Learningの学校教育への適応に関する研究・実践が盛んに行われている.しかし,現在のe-Learningシステムは,教師と学習者,または,学習者同士の相互作用を通して教師が学習者らの学習状態等を把握し,学習者に応じた適応的な学習活動や評価活動に誘導しながら,学習者の自律的な学習の生起を目指す学校教育において最も多く実施されている授業には不向きである.そこで,本研究は,上記問題点を解決する基盤的な枠組みを有するeラーニングシステムの検討と開発を行うことを目的とする.具体的には,ベイジアン・ネットワークを用いたeラーニングシステムの現状を調査し,ベイジアン・ネットワークの授業モデルをシステム内に組み込むためのフレームワークを有するeラーニングシステムの開発を目指す.このシステムを開発することによって,急激に進化するベイジアン・ネットワークの研究成果を直接eラーニングシステムに組み込むことが可能となり,知的eラーニングシステムの発展に貢献できると考えらえる.
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