研究概要 |
1.ナビゲーション戦略に基づく科目デザイン手法の実用化への取り組み 平成19年度には「5つのシートに基づく科目デザイン手法」((1)大学のグランドデザインやカリキュラムとの関係など科目の基本方針を確認する「総合シート」の記入、(2)科目を学習するために必要な能力、科目で目標とする能力、科目を学んだら身につくと杜会から期待される能力を設定する「科目目標設定シート」の記入、(3)科目デザインに必要な8項目「教育(指導)目的,社会からの希望や期待,学習者特性,学問的背景,教授戦略,教員特性,授業環境,ラーニングアウトカムズ」を設定する「科目デザイン項目シート(8項目編)」の記入、(4)指導上での基本的な考え方、具体的な指導のポイント,評価基準,教科書・参考書、授業予定内容などを設定する「シラバスシート」の記入、(5)育成する能力と授業予定内容と教科書・参考書・プリントの項目名を対応させる「授業スケジュールシート」の記入)を開発した。これを受けて、平成20年度には、開発した手法を「シートベースデザイン手法」として理論構築を行ない、分担者や研究協者らが所属する大学で授業実践しその成果を分析した。 今年度(平成21年度)は、「シートベースデザイン手法」の実践者らへのインタビュー分析を行ない、実用化に向けた評価として、「シートの分かりやすさ・書きやすさ」を明らかにし、改善案をまとめ、「シートベースデザイン手法」を確立した。 2.科目デザイン手法の普及への取り組み 成果を学会で口頭発表し、さらに学会等へ論文にまとめ投稿した(2件、査読有り)。 さらに、シートベースデザイン手法の記入ツールの構想をまとめ(学会で口頭発表)、試作を踏まえて公開準備を進めた(2010年5月現在)。
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