研究課題/領域番号 |
19500839
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
藤井 美知子 長崎大学, 大学教育機能開発センター, 教授 (00156829)
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研究分担者 |
二木 映子 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 助手 (20290794)
高本 明美 宇部フロンティア大学, 人間社会学部, 教授 (10154907)
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キーワード | 情報処理教育 / 表計算 / 学習支援 / 教育改善 / 授業支援 |
研究概要 |
大学における情報教育では、主として情報活用能力を養う教育が行われている。学生の情報処理に関する知識、技術力を高めるために、多くの大学では表計算(Excel)を対象とした授業が実施されている。しかし、大学入学時の学生の情報処理に関する習得度は異なっており、多様な学習状況の学生を対象とした授業が必要となる。情報処理の基礎教育から応用まで幅広く教育されている表計算を対象に学生の理解状況に沿った学習ができ、授業時間中、あるいは時間以外でも表計算の練習問題の解を学習者自身で見つけ出すことができるようにサポートし、自らが問題を解決できることを目的とした表計算の学習支援システムの構築を行った。本学習支援システムは、本学での情報処理入門授業等で授業実践し、教育改善を行うことができた。 表計算学習支援機能付き練習問題は、学生が練習問題を解く過程で、答え合わせを行うことができ、分からない関数の助言与えることができるシステムである。また学習支援機能付きのExcelファイルには、その演習問題課題に対する関数や式などが正しいか誤っているかの情報など、さらにどの時点で答え合わせを行ったかなどの学習者の履歴情報を収集できるシステムである。本システムを利用した授業をN大学の初年次(教養教育)必修科目の情報処理入門受講者約600名の学生を対象として授業で実践した。授業中の説明および授業中課題だけでは学生の理解が不十分であることから、授業時間外に本システムを利用することで学習者の学習意欲の向上、および授業を改善することができた。システムの評価については前年度と同様にアンケート調査を行いよい評価を得ている。 また、情報処理入門の科目内容である表計算、文書作成、プレゼンテーション、Webページ作成などについての学習前と学習後の学習達成度を調査することにより教育内容の改善システムができるようにした。
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