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2008 年度 実績報告書

教示者の自発的身振りにおけるマイクロスリップと教示場面の複雑性の関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500851
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

古山 宣洋  国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (20333544)

研究分担者 三嶋 博之  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (90288051)
鈴木 健太郎  札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (10308223)
キーワードマイクロスリップ / 教示 / 発話 / 自発的身振り / ヒューマン・インタフェース
研究概要

近年、自発的身振りと発話の共起関係に着目した心理言語学的な研究により、自発的身振りが教示や物語の説明における発話の産出・理解に大きく寄与することが示されてきた。しかしながら、発話と身振りの協調関係は常に安定しているわけではなく、ときに淀みが生じる。その原因として、発話のテンポ、説明する内容の複雑性、敬語表現など、聞き手の理解度や立場などによって変えなければならない表現上の複雑性、聞き手との「間」が合うかどうかなど、種々の要因が考えられるが、自発的身振り、または自発的身振りと発話との協調が非流暢になる過程、非流暢な状態から流暢な状態へ再組織化される過程に関する体系的な記述、ならびに、それらの基底にどのような機構があるのかについての仔細な検討はいまだ十分にはなされていない。本研究は、教示場面において観られる教示者の自発的身振りに、行為における微細な淀みとして知られるマイクロスリップが出現するかどうかを確かめ、その生起条件について、教示場面を構成する諸要因の検討、ならびに自発的身振りと具体的な発話内容との関係に踏み込んだ心理言語学的な解析をすることで、教示場面における相互行為を組織化する機序を明らかにすることを目的として実施している。2年目の今年度は、初年度に始められたデータ収集の継続、ならびにデータ解析が行われた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 児童期における談話構造の発達 : 身振りと発話による検討2008

    • 著者名/発表者名
      関根和生, 古山宣洋
    • 雑誌名

      日本教育心理学会第50回総会(2008年10月、東京学芸大学)発表論文集(ポスター発表)

      ページ: 416

  • [雑誌論文] 身振りと発話からみる児童期の談話構造の発達2008

    • 著者名/発表者名
      関根和生, 古山宣洋
    • 雑誌名

      日本発達心理学会第19回大会(大阪国際会議場)発表論文集(ラウンドテーブル身振りと発話による談話構造の発達)

      ページ: 184

  • [雑誌論文] キャッチメント構造が情報の取捨選択に与える影響2007

    • 著者名/発表者名
      関根和生, 古山宣洋
    • 雑誌名

      社会言語科学会第19回大会(2007年3月、日本大学)発表論文集

      ページ: 66-69

    • 査読あり
  • [学会発表] 心理言語学的ジェスチャー研究と発話産出の線状性2008

    • 著者名/発表者名
      古山宣洋
    • 学会等名
      社会言語科学会ワークショップ「コミュニケーションに伴う身体動作の時間的構造」話題提供
    • 発表場所
      愛知大学豊橋キャンパス(愛知)
    • 年月日
      20080913-20080914
  • [学会発表] ジェスチャー研究のための分析単位-キャッチメント-2008

    • 著者名/発表者名
      古山宣洋
    • 学会等名
      日本人工知能学会AIセミナー「多人数インタラクションの分析手法」講師
    • 発表場所
      東京工業大学大岡山キャンパス(東京)
    • 年月日
      20080705-20080706

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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