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2008 年度 研究成果報告書

イギリス19世紀の衛生政策

研究課題

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研究課題/領域番号 19500856
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 科学社会学・科学技術史
研究機関三重大学

研究代表者

小川 眞里子  三重大学, 人文学部, 教授 (00185513)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
キーワードコレラ / リービッヒ / 屎尿利用 / コッホ / テムズ河 / 衛生政策
研究概要

科研費補助金による本テーマで有名な外国雑誌に論文が掲載されたことは、重要な成果と考えている。ひとつ明確になった重要な衛生政策上の事柄は、科学者の言動がいかに人々を翻弄するかということである。世界的な権威とされた科学者が、黒を白だと言えば、世間一般はいとも容易にその言説に流されるということである。リービッヒの事例を通して、その確かな例を発掘しえたと考えている。
また19世紀の衛生学のさまざまなテーマとダーウィンの進化論が意外な結びつきを持っていたという新たな事実も解明できた。それは、著者がダーウィンについてすでに一著を成したことと無関係ではない。また衛生学の研究の中で、幾人かの女性たちの主張を取り上げるときには、これまでの歴史的なジェンダー研究が無駄ではなかったと思われる繋がりも見出すことができた。現在一冊の本にまとめているところである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] イギリスにおけるリービッヒ『農学と生理学に応用する有機化学』の受容2008

    • 著者名/発表者名
      小川眞里子
    • 雑誌名

      化学史研究 第35巻第4号

      ページ: 189-209

  • [雑誌論文] Liebig and the Royal Agricultural Society Meeting at Bristol, 18422008

    • 著者名/発表者名
      OGAWA Mariko
    • 雑誌名

      Ambix Vol.55, No.2

      ページ: 136-152

  • [雑誌論文] コッホは正しかったのか? : 進化論と微生物学2008

    • 著者名/発表者名
      小川眞里子
    • 雑誌名

      論集 第13号

      ページ: 40-55

  • [雑誌論文] 創られた絵画 : リービッヒとイングランド王立農学協会2007

    • 著者名/発表者名
      小川眞里子
    • 雑誌名

      化学史研究 第34巻第3号

      ページ: 137-152

  • [学会発表] 「創られた絵画」のその後2008

    • 著者名/発表者名
      小川眞里子
    • 学会等名
      日本化学史学会年会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2008-07-06
  • [学会発表] 1881年の国際医学大会と英国の微生物学研究2008

    • 著者名/発表者名
      小川眞里子
    • 学会等名
      日本科学史学会年会
    • 発表場所
      電気通信大学
    • 年月日
      2008-05-25
  • [学会発表] 微生物は進化の枠組みの中でいかに捉えられたか2007

    • 著者名/発表者名
      小川眞里子
    • 学会等名
      日本科学史学会年会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2007-05-27

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公開日: 2010-06-10   更新日: 2016-04-21  

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