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2009 年度 実績報告書

日本における機械製造技術の変遷-大正期の工作機械用製作用図面の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 19500859
研究機関日本工業大学

研究代表者

丹治 明  日本工業大学, 工学部, 講師 (70217214)

キーワード工作機械 / 製作用図面 / 画像データベース / 機械技術史 / 技術史教育 / 産業考古学
研究概要

工業技術博物館は、準備室発足の昭和56年から、工作機械等の実機ばかりでなく、文献資料や工作機械等の製作用図面を収集している。特に、収集した資料中には、「平成14年8月に廃業した日立精機(株)にて、大正期~昭和初期頃まで設計・製造された工作機械・機械部品の図面」が含まれている。この図面の内、和紙に描かれた「原図」は、278機種あり、その内訳は、工作機械は79%、機械部品が19%、その他が2%である。これらの図面が社外に持ち出されることは皆無であることから察しても、本資料は当時の工作機械技術を考察するには極めて貴重な資料である。
平成21年度は、平成20年度に引き続き「収集・保存されている製作用図面のデジタル・データ化の推進」と「本データベース・システムの運用」を行った。
1. 「収集.保存されている製作用図面のデジタル・データ化の推進」
先述の製作用図面を新規購入した大判スキャナーを用い、製作用図面の約80%のデジタル化を実施した。デジタル・データ化を終えた製作用図面は、折り込むことなく収納・保存可能な中性紙製の保存箱を用い-機種1箱を原則として、可能な限り紫外線・虫害等による劣化を抑制して保存することとした。
2. 「本データベース・システムの試用」
得られた製作用図面の本デジタル・ヂータは、大量・大型の画像データを取り扱うデータベースソフトとして官公庁・民間企業に納入されて実績のある、市販のジャパン・テクニカル・ソフトウェア(JTS)社のImageSever2000を用いてデータベースを構築している。また、ImageSever2000の基本的な機能を用いて、第一段階として当研究室内に設置したサーバーマシンを用いて、学内LANにより、本デジタル・データの閲覧を実施して、運用を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 手仕事道具の特別展と資料の3D画像による保存法の検討2009

    • 著者名/発表者名
      丹治明, 松野建一
    • 雑誌名

      第33回総会研究発表講演論文集(産業考古学会)

      ページ: 26-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 古典飛行機の復元作業による技術史教育の実践2009

    • 著者名/発表者名
      丹治明, 渡辺顯, 松野建一
    • 雑誌名

      研究報告(日本工業大学) 第39巻

      ページ: 57-61

  • [学会発表] 「それは100年前に始まった ―日本近代産業と博物館―」復元された植原鉄工所2010

    • 著者名/発表者名
      松野建一, 丹治明
    • 学会等名
      産業文化博物館コンソーシアム
    • 発表場所
      印刷博物館
    • 年月日
      2010-03-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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