研究概要 |
1.山形県内・宮城県内における防災ワークショップ,防災教育の企画と実践 対象ハザードは山形盆地西縁断層地震または宮城県沖地震で,自治体による想定結果を用いた。学校対象では,前年度からの準備にもかかわらず授業時間が確保できず,講義中心となった。ただし地域や対象者の実態にあわせて,簡単な実験や作業を組み込む等一方的な講義にならぬよう工夫した。 1)学校:・山形市立第4中学:第2学年(約200名)対象2校時分の総合的な学習。・山形大学附属中学校:第1学年1クラス(39名)対象の家庭科1校時(実際は約60分)。・山形県立谷地高等学校:第2学年希望者(35名)に対する山形大学模擬授業,約90分。 2)町内会:・山形市中心部の十日町第三区からご相談を受け,本年度はその第一歩として防災講演会を開催した。次年度以降のワークショップ開催をあざしている。 3)学校-地域連携組織:仙台市太白区学びのコミュニティ。本年度は1泊2日で,まちあるきとポスターづくりを中心としつつ,避難所体験や非常食づくり等も実施した。 2.防災教育の評価について 上記の全てについて参加者対象のアンケート調査を組み込んで,防災ワークショップ,防災教育の評価を試みた。いずれも,肯定的な評価が多く,さまざまな工夫の成果があったと考えられる。山形県立谷地高等学校生徒に対してのみ,約2週間後に事後アンケート調査も行い,その結果,防災準備行動の誘導とその拡散について効果が認められた。 3.防災教育マニュアルについて 本プロジェクトの実践例およびその改善提案を含む防災教育マニュアルを準備中であり,近くウェブサイトで公開する。
|