氷河地形・地質と地すべり地形・地質の比較識別に関する研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19500880
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 地理学
• 研究機関: 専修大学
• 研究代表者: 苅谷 愛彦 専修大学, 文学部, 准教授 (70323433)
• 研究協力者: 小森 次郎 日本大学, 文理学部, 非常勤講師 ; 佐藤 剛 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 助教
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 地形 / 地質 / 地すべり / 氷河 / 日本アルプス / 堆積物

研究概要

日本アルプス各地における野外地形・地質学的調査データを重要な基礎として,氷河成地形・地質と地すべり成地形・地質の識別が可能かどうかを多角的に検討した.双方の地形・地質は相互に類似することが知られており,従来しばしば誤った解釈がなされていたからである.本研究では,特に白馬岳周辺や蝶ヶ岳東面で集中的な調査を行い,地層の堆積構造や変形・破砕構造に十分注意すれば識別が可能なことが明らかにされた.

研究成果

• [雑誌論文] Effects of landslides on landscape evolution in alpine zone of Mount Shiroumad-dake, northern Japanese Alps (2009)
  • 著者名/発表者名: Kariya, Y., Sato, G. and Kuroda, S.
  • 雑誌名: Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University 44 ページ: 63-70
  • 査読あり
• [雑誌論文] 飛騨山脈・白馬岳東麓,北股入流域で新たに得られた未固結堆積物の14C年代 (2009)
  • 著者名/発表者名: 苅谷愛彦・佐藤 剛・小森次郎
  • 雑誌名: 地学雑誌 117 ページ: 650-660
  • 査読あり
• [学会発表] Geomorphological and Geological Settings of the Tsugaike Landslide in the Northern Japanese Alps (2009)
  • 著者名/発表者名: Sato, G. and Kariya, Y.
  • 学会等名: Proceedings of the International Conference on Management of Landslide Hazard in the Asia-Pacific Region. 818-821
  • 発表場所: 東北学院大学(仙台)
  • 年月日: 2009-11-01
• [学会発表] 岩盤クリープや崩壊で形成された蝶ヶ岳東面の圏谷底・堆石堤状地形 (2009)
  • 著者名/発表者名: 苅谷愛彦・佐藤 剛・富田国良・佐藤 剛
  • 学会等名: 日本地理学会
  • 発表場所: 帝京大学(東京)
  • 年月日: 2009-03-01
• [学会発表] 飛騨山脈北部,栂池自然園の地すべり地形と年代試料 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 剛・苅谷愛彦
  • 学会等名: 日本地理学会
  • 発表場所: 帝京大学(東京)
  • 年月日: 2009-03-01
• [学会発表] 日本アルプスの重力地形-解氷後の地形変化とそれにまつわる諸問題 (2008)
  • 著者名/発表者名: 苅谷愛彦
  • 学会等名: 信州大学山岳科学総合研究所シンポジウム
  • 発表場所: 信州大学(松本)
  • 年月日: 2008-10-01
• [学会発表] 飛騨山脈・白馬岳東麓におけるターミナル・モレーン状地形の成因 (2008)
  • 著者名/発表者名: 苅谷愛彦・佐藤 剛・小森次郎
  • 学会等名: 日本第四紀学会
  • 発表場所: 東京大学(東京)
  • 年月日: 2008-08-01
• [備考] 苅谷愛彦:日本アルプスの重力地形-解氷後の地形変化とそれにまつわる諸問題.信州大学山岳科学総合研究所ニュースレター.2008年10月.13.9.
• [備考] 専修大学苅谷研究室ホームページにおける成果の発信
  • URL: http://www1.isc.senshu-u.ac.jp/~thb0751/
• [備考]
  • URL: http://geomorlab.blog9.fc2.com/