持続可能な水利社会の構築という現代的課題に対して地理学や地理学研究者が果たす社会的貢献を、持続可能な水利社会の姿の明示と、子どもや市民の水リテラシーの醸成と捉えた。そこで、特定地域の水文環境と水循環系の変容に関わるデータ収集、水リテラシーの醸成活動を把握する現地調査を、沖縄県那覇市・宮古島市、熊本市、愛媛県西条市、福井県大野市、富山県黒部市、新潟市等で実施した。水に関わる地理学研究と地理教育の統合を企図し、水のエコミュージアム構想について検討を加え、研究成果報告書の刊行や研究発表を通して深化させた。
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