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2008 年度 実績報告書

火山灰編年法を地下地質に適用した関東平野の形成史解明

研究課題

研究課題/領域番号 19500886
研究機関首都大学東京

研究代表者

鈴木 毅彦  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60240941)

キーワード地質学 / 地殻変動 / 地下地質 / 火山灰層序 / 関東平野
研究概要

関平野において,火山灰編学的手法により地形と地下地質の構造を明らかにし,その平野形成モデルを構築するため,平成20年度は,以下の研究を行った.町田市の町田南コア505m分,町田コア265m分,稲城コア100m分それぞれの堆積物・テフラ記載とテフラ試料の採取,東京都土木技術センターにおいて局部試料として保存されている稲城コアのテフラ試料の記載・採取を行った.扱ったテフラ全てに対して超音波洗浄器による洗浄を施し,その後,実体顕微鏡を用いて斑晶鉱物・火山ガラスの観察を行った.それらの中,火山ガラスが卓越するガラス質火山灰層試料については,温度変化型屈折率測定装置とエネルギー分散型X線分析装置を用いた火山ガラス・斑晶鉱物の屈折率測定と火山ガラスの主成分化学組成分析を行なった.また,微量成分化学組成測定を目的としたICP分析を外部委託により行った。その結果,町田南コアの試料については4枚の既知のテフラ(Kd23,Kd24,Kd25,津池火山灰層)との対比が示唆され,このうち3テフラについては前年度の予察結果とは異なる結果となった.町田コアにっいては,上記の結果を支持する1テフラ(Kd24)の対比がなされた.また,未知のテフラであるが2地点間において同一テフラとみられるテフラが昨年度2枚検出されたが,その結果を補強するデータが得られた,稲城コアのテフラについてはほぼ対比確実と見られるテフラが1枚,また,幾つかの対比候補が絞られたテフラが1枚得られた,今後の課題として,町田コアと稲城コアの未観察部分を本年度と同じ手法を用いて調査する必要がある.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 東北南部会津地域を給源とする前期更新世に噴出した隈戸火砕流とそれに伴う降下テフラ.2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木毅彦, 村田昌則
    • 雑誌名

      第四紀研究 47

      ページ: 339-348

    • 査読あり
  • [雑誌論文] テフラ編年による立川断層活動史の復元.2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木毅彦, 村田昌則, 大石雅之, 山崎晴雄, 中山俊雄, 川島眞一, 川合将文
    • 雑誌名

      第四紀研究 47

      ページ: 103-119

    • 査読あり
  • [学会発表] 多摩・房総・銚子地域における前期更新世上総層群黄和田層とその相当層のテフロクロノロジー.2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木毅彦, 村田昌則
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      千葉県幕張
    • 年月日
      2008-05-28
  • [図書] 日本地方地質誌3 関東地方2008

    • 著者名/発表者名
      日本地質学会
    • 総ページ数
      570
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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