• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

中国沿海部におけるグローバル都市地域の内部構造と対外連携

研究課題

研究課題/領域番号 19500888
研究機関横浜市立大学

研究代表者

小野寺 淳  横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 准教授 (50292206)

キーワードグローバル都市地域 / 空間構造 / 対外連携 / 中国 / 沿海部
研究概要

変化が著しい現代中国の都市空間をよく理解すべく、近年活発に議論されている「グローバル都市地域」
の論点を参照しながら、中国における新しい都市空間の形成を実証的に解明することが、本研究の目的である。
第一に、中国の都市構造や人口移動などに関する内外の研究成果を収集した。特に2月中旬の香港での収集作業を通じて、その中で、先行する議論と自分の研究内容との接合を改めて図るべきであることが痛感された。
第二に、福建省の事例について検討を行った。経済的には発展が著しい進んだ地域というイメージがあるにもかかわらず、外国人による「調査」活動に対しては比較的厳しい制限が存在し、福建師範大学の研究者たちの協力を得ながら可能性を探り続けたものの、当初計画していたような本格的な現地調査を行うことができなかった。前年度に実施できた予備調査の成果を大切にしながらも、引き続き収集に努めている統計データや地誌的な資料および上述の先行研究などを組み合わせて考察をするように方向転換をした。
第三に、広東省の事例について検討を始め、予備調査を8月に2週間近くをかけて行った。中山大学の協力を得て、珠江デルタ地域西部の江門市を中心とした四邑地方を視察することができた。この地を出身地とする華僑・華人の計画経済以前および市場経済以降の動き、そして近年の経済発展にともなう珠江デルタ地域の都市化としての動きを、重層的に理解する必要があるとの判断にいたった。
第四に、中国沿海部の都市化に関するシンポジウムに参加し、自らの内陸部に関する発表との比較を通じて、中国・北京・清華大学の顧朝林教授をはじめとした研究者と意見交換をすることができた。また、第五に、関連する研究成果として、北京に関する論考を発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 北京の空間構造と都市計画2008

    • 著者名/発表者名
      小野寺淳
    • 雑誌名

      地理 53(6)

      ページ: 28-35

  • [学会発表] 中国内陸部の地域開発2009

    • 著者名/発表者名
      小野寺淳
    • 学会等名
      東北地理学会
    • 発表場所
      仙台・戦災復興記念館
    • 年月日
      2009-02-28

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi