河口域生態系における有機物起源解析法の高度化:化合物別安定同位体比の応用

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19510004
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境動態解析
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 宮島 利宏 東京大学, 海洋研究所, 助教 (20311631)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 汽水域 / 安定同位体比 / 炭素循環 / 窒素循環 / モデル

研究概要

生物地球化学的物質循環上重要な各種の有機・無機化合物の炭素・窒素・酸素安定同位体比を手掛かりとして、河口域における物質の起源と変換プロセスを明らかにする研究手法を開発検証した。またこうした手法により得られるデータを効果的に利用して陸域から海域への物質輸送の在り方を評価するためのモデルによる解析手法を開発・提案した。

研究成果

• [雑誌論文] Export of inorganic carbon fromtwo Southeast-Asian mangrove forests toadjacent estuaries as estimated by thestable isotope composition of dissolvedinorganic carbon (2009)
  • 著者名/発表者名: Miyajima T, Tsuboi Y, Tanaka Y, Koike
  • 雑誌名: Journal of Geophysical Research-Biogeosciences114 G01024,doi : 10.1029/2008JG000861
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nitrogen isotope ratios of nitrate as a clue to the origin of nitrogen on the Pacific coast of Japan (2009)
  • 著者名/発表者名: Sugimoto R, Kasai A, Miyajima T, Fujita K
  • 雑誌名: Continental Shelf Research 29 ページ: 1303-1309
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stable nitrogen isotope composition insedimentary organic matter as a potentialproxy of nitrogen sources for primaryproducers at a fringing coral reef (2008)
  • 著者名/発表者名: Umezawa Y, Miyajima T, Koike I
  • 雑誌名: Journal of Oceanography 64 ページ: 899-909
  • 査読あり
• [学会発表] Modeling of Phytoplankton Production in Ise Bay (2008)
  • 著者名/発表者名: Sugimoto R, Kasai A, Miyajima T, Fujita K.
  • 学会等名: Japan : Application of Nitrogen Isotopes to Identification of DIN Sources EMECS
  • 発表場所: 上海
  • 年月日: 2008-10-27
• [学会発表] 安定同位体比を用いた多摩川河口干潟に生息するヤマトシジミの食性解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小関祥子, 山中寿郎, 宮島利宏, 小島茂明
  • 学会等名: 日本ベントス学会
  • 発表場所: 熊本県立大学
  • 年月日: 2008-09-06
• [学会発表] 伊勢湾における無機態窒素の安定同位体比特性 (2007)
  • 著者名/発表者名: 笠井亮秀, 杉本亮, 宮島利宏, 藤田弘一
  • 学会等名: 日本水産海洋学会
  • 発表場所: 東海大学海洋学部
  • 年月日: 2007-11-23
• [学会発表] 窒素安定同位体比に基づく伊勢湾における低次生産機構の解明 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本亮, 笠井亮秀, 宮島利宏, 藤田弘一
  • 学会等名: 日本水産海洋学会
  • 発表場所: 東海大学海洋学部
  • 年月日: 2007-11-23
• [学会発表] 大型藻類の硝酸塩取り込みに伴う同位体分別効果の定量 (2007)
  • 著者名/発表者名: 梅澤有, 宮島利宏, 田中泰章, 大葉英雄,林原毅, 由水千景, 陀安一郎, 永田俊
  • 学会等名: 日本海洋学会
  • 発表場所: 広島国際大学
  • 年月日: 2007-09-28
• [学会発表] 硝酸イオンの窒素・酸素安定同位体比から見た琵琶湖の窒素循環 (2004)
  • 著者名/発表者名: 宮島利宏, 由水千景, 大手信人, 眞壁明子, 木庭啓介, 陀安一郎, 永田俊
  • 学会等名: 日本陸水学会
  • 発表場所: 茨城大学
  • 年月日: 2004-09-11
• [図書] 「なぜ安定同位体比なのか-同位体比の基礎知識とその読み方」『流域環境評価と安定同位体』(永田・宮島) (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮島利宏
  • 総ページ数: 13-32
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 「化学風化と河川内炭素循環プロセス-溶存無機炭素安定同位体比の利用」『流域環境評価と安定同位体』(永田・宮島) (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮島利宏・高津文人
  • 総ページ数: 111-132
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 有機物の生産と分解(I)」『流域環境評価と安定同位体』(永田・宮島) (2009)
  • 著者名/発表者名: 金〓九・宮島利宏・永田俊
  • 総ページ数: 133-152
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 「河口域における懸濁態有機炭素負荷の起源推定」『流域環境評価と安定同位体』(永田・宮島) (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮島利宏
  • 総ページ数: 163-186
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 「淡水性堆積物における嫌気的微生物生態系の解析」『流域環境評価と安定同位体』(永田・宮島) (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮島利宏
  • 総ページ数: 217-239
  • 出版者: 京都大学学術出版会