研究課題
基盤研究(C)
本研究では南極湖沼の硫黄循環モデルとしての可能性を探るために様々な南極湖沼の細菌群集構造解析とジメチルスルフォキシド(DMSO)呼吸細菌の分離を行った。高濃度塩湖のすりばち池と舟底池の上層は出現菌属が少なく単純な細菌相であったが、嫌気的であるすりばち池の下層は多様性に富んでいた。低濃度3塩湖の細菌群集構造は池ごとに異なり多様性に富んでいたが、すりばち池と舟底池の結果と異なるものであった。一方、淡水湖はThiomicrospira sp.が優占する単純な細菌相であった。これら細菌群集構造の違いは塩分濃度によるものであると推定された。同時にDMSO依存的に嫌気培養し2菌属を分離した。しかしこれらは両池から出現するが池全体の優占属ではなかった。
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Polar Science Vol.,3
ページ: 262-271
Polar Biol. Vol.,32,No.11
ページ: 1617-1627
http://home.hiroshima-u.ac.jp/bio/PMOLPHYS/antarc.html