研究課題
基盤研究(C)
2008年から2009年の春季に、石川県宝達山、福岡などにて黄砂粒子を採取し電子顕微鏡(TEM,SEM)を用いて分析した。内部混合した黄砂粒子の割合は、約23-93%であり黄砂イベント毎に大きな変化がみられた。変質の主因は大気汚染物質であることが示唆された。変質した黄砂粒子は、高湿度において、液滴に変化することがわかった。人工粒子を用いた化学反応実験から、鉱物中の炭酸カルシウムは二酸化イオウとは反応しにくく、主に気体硝酸との化学反応により水溶性成分が生成されることが示唆された。光散乱式パーティクルカウンター(OPC)とライダーによる測定から、黄砂の散乱光強度は非球形性に大きく影響されること、黄砂の偏光解消度は、粒径に依存することが示唆された。
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