研究概要 |
平成20年度は,昨年度作成した宍道湖・中海水系の植物プランクトン画像公開用の規格に基づき、過去のデータから,出現種のリストを作成し,学名,和名,所属綱と目,形状,大きさ,採集目,採集場所,生育環境,撮影条件の記載作業を行った。 また、規格が不揃いの過去の宍道湖・中海の試料を,10mlの試料瓶に統一し,5%ホルマリン液に入れ、標本庫へ納める作業を行った。整理した試料をもとに宍道湖の植物プランクトンの種組成の再検討を実施するとともに、現在の宍道湖でカビ臭を発生させていると考えられる藍藻類Coelosphaerium kuetzingianumとカビ臭原因物質のジェオスミン濃度について季節的に調査を実施し、本種がカビ臭の原因生物である可能性が示唆された。 国立環境研究所を4月に訪れ,霞ヶ浦における植物プランクトンの長期動態と宍道湖、中海の場合について情報交換,意見交換を行った。
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