研究課題/領域番号 |
19510035
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
北林 興二 工学院大学, 工学部, 教授 (90306895)
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研究分担者 |
近藤 裕昭 (独)産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 研究グループ長 (60357051)
飯塚 悟 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (40356407)
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キーワード | CFDモデル / オイラー拡散モデル / 拡散風洞実験 / 乱流シュミット数 / ガウス分布モデル |
研究概要 |
平成20年度は、大気環境学会関東支部予測計画評価部会「CFDモデル環境アセス適用研究会」で、4回研究会を行った。今年度は昨年度に実施した平板上の点源拡散計算について、計算スキームやオイラー型・ラグランジュ型拡散計算の差異についてまず検討した。平板上の点源拡散では流れは平板に並行であるが、そのような条件下では計算スキームの差はあまり現れないことがわかった。また点源近傍ではオイラー型拡散モデルでは風洞実験結果について大きな拡散幅を与えてしまうことが明らかとなった。これを抑えるためには乱流シュミット数を大きくする必要があり、通常言われているような0.7〜0.9の程度ではなく、4以上の値を与えなければならないこと、また乱流シュミット数が煙源からの距離に依存することがわかった。次に一辺がHの単一立方体周りの流れと立方体上流側1H、高さ0.5Hに煙源を置いた拡散計算を各機関で実施した。この場合、立方体をまわる3次元的な風が生成されるが、拡散計算の結果には計算スキームへの依存性が現れた。計算結果はる立方体から拡散計算CFDモデルを用いて各機関で計算を行った。結果は立方体の後流側2H程度までは実験値よりピーク濃度が低い傾向が得られたが、それより後流側では風洞実験とよく一致し、METI-LISなどのガウス分布モデルに基づく手法にくらべて良好な結果が得られた。これらの結果については中間報告書として21年度内に大気環境学会より公開する予定である。
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