研究課題/領域番号 |
19510039
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小篠 隆生 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00250473)
|
研究分担者 |
小林 英嗣 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70002003)
坂井 猛 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30253496)
小松 尚 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (80242840)
鶴崎 直樹 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (20264096)
|
キーワード | 都市再生 / 環境マネジメント / 環境資産形成 / プラットフォーム / 持続可能性 / 大学地域連携 / 人材育成 / 計画技術 |
研究概要 |
本年度は研究の最終年度にあたり、昨年度の成果を踏まえて以下のように研究活動を進めて成果を出した。 1)持続的に環境資産を形成するためのシナリオを検討し、(1)都市や地域の再生に関する課題や将来的な目標像を、地域住民やコミュニティ組織などと協働しながら共有化し、その解決策を検討するアーバン・デザイン・センターを大学が運営する、(2)都市・地域の構造を定めた都市計画という地域サイドのニーズに大学のキャンパス計画を関連づけ、地域と大学が一体的に計画整備されていく計画体系の整備、(3)都市・地域が新たな展開を求めて動こうとした時に、構造的に転換を計らなければならない課題を解決するために、大学キャンパスの整備計画を起爆剤として転換を計ろうとする、(4)行政、市民組織、企業と大学が連携し、新しい地域づくりを協働で進めるための活動母体となる中間的な受け皿を形成し、そこが中心となり活動を展開していく、といった4つを抽出した。 2)この中の特に(2)、(3)についてを詳細に把握するためにフォローアップ調査を、ベルリン工科大学、シュツットガルト工科大学、ミュンヘン工科大学、トリノ工科大学に対して行なった。 3)その上で、地域における環境資産を形成するために行政主導から市民・企業・大学の協働によって実現を計ろうとしている柏の葉国際キャンパスタウン構想対象地区において、シンポジウムとワークショップを実施し、地域環境再生を実現するためのプラットフォームの形成に対してどのような可能性があるかを地域住民、専門家などを交えて抽出した。 4)3)で行ったケーススタディより得られた課題と方向性をもとに、日本建築学会、日本都市計画学会の大会に合わせてワークショップを開催し、参加者との討論を通じて、多様な主体が連携できる社会的な仕組みのアウトラインを検討した。また、地域と大学の連携の方向性について本研究とそれ以外の今までの成果も総合的に踏まえてまとめた「地域と大学の共創まちづくり」を出版した。
|