研究課題
1.現地調査およびその分析1)2009年11月、北海道道東部の野付~霧多布~厚岸にかけて現地調査をおこなった。内容は、野付における、戦後から現在にいたる地域共同体による資源管理の具体的な経緯、霧多布湿原の保護を目的としたトラスト運動の現在に至るまでの経緯、別海・厚岸町における環境政策の現況および一次産業を軸とした地域おこしの企画などに関する聞き取り調査であった。2)2010年3月、マレーシア国ペナン州において、浅海漁民福利協会PIFWAが実践してきたマングローブ植林について現地視察を、また、彼らの一部が始めたテナガエビ・プロジェクトについての視察・聞き取り調査をおこなった。さらに、8名の漁民に参集いただき、研究協力者のTan Chun-Kee博士、YapMin-Lees氏にファシリテーションを依頼し、参加型ワークショップを開催した。3)2010年3月、厚岸町で地域おこし事業のひとつとして今年度初めて開催された「あっけし牡蠣博士検定試験」に参与観察し、その前後に、当該活動をICMのキャパシティビルディングであるESDへと発展させる可能性について関係者の方々と協議した。2.成果発表研究成果として、学術雑誌Marine Policy(筆頭他9名)および地域漁業研究(単著)に各一報の査読付き論文を発表し、また、International Symposium on Integrated Coastal Management for Marine Biodiversity in Asiaにおいて2つの口頭発表をおこなった。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)
地域漁業研究 50(1)
ページ: 49-66
Marine Policy 33
ページ: 720-725