研究課題/領域番号 |
19510044
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西川 芳昭 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (80290641)
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研究分担者 |
新海 尚子 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (10377765)
大井 美知男 信州大学, 農学部, 教教 (80167296)
根本 和洋 信州大学, 大学院・農学研究科 (20293508)
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キーワード | 生物多様性 / 作物遺伝資源 / 社会的環境管理能力 / 清内路村 / 清内路あかね / 種子産業 |
研究概要 |
在来品種(地方品種)の保全における農家・農民の役割を、規代の社会経済状況の背景の中で明確にし、特に消費者と生産者を中心とするステークホルダー(関係者)の在来品種に対する価値把握が、生物多様性の管理と地域の社会経済システムの双方にどのような影響を及ぼしているかについて評価を行う研究を実施した。 平成19年度には 1.先行する萌芽研究および関連研究で調査候補地として選ばれている事例(長野県清内路村・松本市奈川地区・山形県鶴岡市ほか)を訪問し、本研究の対象事例の絞込みを行った。 2.地域で実施されてきた地場野菜品種育成について生物多様性の保全および地域における経済効果から見た評価を行うための現地調査を開始した。長野県清内路村における清内路あかね(在来カブ品種)を対象に絞り込んだ。主に、聞き取り調査から村内の農家間で種子のやりとりが頻繁に行われていることが明らかになった。 3.農民による管理品種の集団内多様性の指標作成のための予備実験を行った。清内路村域内農家から収集したサンプルを村内および信州大学伊那キャンパス内で栽培し、集団間の形態的多様性の測定を行った。 4.先行研究プロジェクトでのオランダ及びドイツにおける調査結果と、長野県における調査を事例に、農村社会における生物多様性管理に対する小規模種苗産業の位置づけについて整理した。 5.20年度に予定していたメキシコ調査のうち、アマランサスの伝統的利用についての予備調査を実施した。
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