研究課題/領域番号 |
19510051
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
勝矢 淳雄 京都産業大学, 理学部, 教授 (00065848)
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研究分担者 |
河野 勝彦 京都産業大学, 文化学部, 教授 (50103718)
山岸 博 京都産業大学, 工学部, 教授 (10210345)
野村 哲郎 京都産業大学, 工学部, 教授 (50189437)
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キーワード | 賀茂地域 / 住民との協働 / 安曇川 / 「佐波賀」ダイコン / ナミテントウ / 賀茂文化 / 北大路魯山人 / アユ |
研究概要 |
1.上賀茂における地域の自然特性に基礎をおく調査・研究とその展開:(1)川にかかわる生活と文化の調査について、対象地域の安曇川において、漁民の水にかかわる生活の基盤になる回遊魚類の代表であるアユの産卵場所を調査し、慣行的漁法である簗漁との関連から、人工構造物による瀬の形成が行われている場所であることを明らかにした。(2)京都府におけるダイコンの在来品種である‘佐波賀'の起源を推定するため、‘佐波賀'と舞鶴地方に自生する野生のハマダイコンのDNAを解析した。ミトコンドリアの雄性不稔遺伝子とこれに対する核内の稔性回復遺伝子を解析し比較した結果、‘佐波賀'はハマダイコンが栽培化されて成立した品種であることが判明した。(3)比較のために隣接する下鴨地域でもナミテントウの採集を行い、その種類の判別を行っている。 2.住民との協働による社会貢献手法の確立:(1)住民との協働組織の形成と協働のための方法の体系化について、活動の失敗、行き詰まり、成功の事例を、実践活動を進めながら引き続きまとめている。(2)住民との協働による社会貢献活動の実践によるノウハウの蓄積と分析について、上賀茂地域では北大路魯山人の生誕地の石碑を住民と協働して建立した。反対者の思考について考察をした。対象地域の下鴨地域では糺の森で、テントウムシの観察会、写真教室、自然観察会、泉川などの水質調査、ドングリを食べようの5つの行事を実施し、地元との協働方法についてのノウハウを蓄積した。(3)住民との協働による研究成果の保存について、賀茂文化研究会の会誌「賀茂文化」第6号を発行した。
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