研究概要 |
沿岸レクリエーション用水域におけるふん便性細菌の汚染源追跡手法として,パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)法を水環境に適用させ,本手法の有用性を検討した。ふん便汚染の指標細菌である腸球菌種の同定・回収方法から,PFGE法を用いた遺伝子型の解析までの一連の汚染源追跡アプローチ法を確立した。青島海水浴場における実証調査では,大淀川から単離した菌株と青島海水浴場から単離した菌株のPFGE型(DNAフィンガープリント)が非常に高い類似性を示したことから,青島海水浴場には,大淀川を起源とするふん便性細菌が流入していることを推察した。
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