企業間の全体最適化を目指すサプライチェーンマネジメントの有効な物流管理方式として定着させるために、数値実験を通じて、Pull-Push型生産方式を応用した物流システムの有効性をサプライチェーンの全体最適化の観点から評価を行った上で、実現化に向け、モデルの再検討および考察を行った。(以下の1~3) 1.あらゆるサプライチェーンモデル(直列型、並列型、混合型)を想定して計算機上で仮想的に構築した上で、製造環境の変化(需要変化、チェーンの変化など)が生じた場合、サプライチェーンの全体に及ばす影響とその要因を明らかにした。 2.1の要因に対する問題解決案として、Pull-Push型生産方式をサプライチェーンの物流システムに応用し、妥当性について定性的に考察を行った上で、その結果に基づいてシステム構成要素の具現化および配送計画のモデル化を行った。 3.2の配送計画のモデル化において、最適化モデルを設定した上で、大規模な現実のサプライチェーンを取り扱うことから、その求解法について十分な検討を行った。
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