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2007 年度 実績報告書

レーダポーラリメトリによる山地帯における土砂崩壊地域および被災住宅地域の識別

研究課題

研究課題/領域番号 19510183
研究機関新潟大学

研究代表者

佐藤 亮一  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00293184)

研究分担者 山田 寛喜  新潟大学, 自然科学系, 教授 (20251788)
キーワード地震 / 土砂災害 / 地球観測 / リモートセンシング / 自然災害 / レーダポーラリメトリ / 合成開口レーダ / FDTD解析
研究概要

POLSAR画像解析を基に,山地帯に点在する住宅(人口物)群検出のための新しい識別方法を開発するため,以下の研究を行った.
1 傾斜および凹凸のある地面上の人口物モデルに対する偏波散乱解析
山地帯の住宅地は,傾斜があり,かつ舗装されていない凹凸をもった地面に建てられている場合が多いので,斜面および凹凸を加えた平板上に置かれた誘電体柱による簡易人工物モデルを仮定し,その偏波散乱解析を行った.ここではFDTD法を用いて数値シミュレーションを行った.このモデルに対して,散乱電力分解,円偏波基底の相関係数,修正相関係数を計算してみたところ,航空機搭載POLSAR (Pi-SAR)で取得された画像データの解析結果と類似した偏波散乱特性を示すことがわかった.残念ながら,この結果から従来の指標では人口物の識別が困難となり,新たな偏波散乱指標が必要であることが確認された.
2 側面の壁表面に凹凸がある人工物モデルに対する偏波散乱解析
1の研究結果を考慮し,人工物には必ず「端点(エッジ)部分」が存在することに着目して,そこから発生するHelix散乱成分を適切に抽出できれば,地面の傾斜や凹凸に依存せずに,精度良く人口物検出が可能であると考えた.しかしながら,住宅の側面には様々な凹凸部(窓,ドア等)が存在するので,それらの寄与を無視することができない.そこで,疑似的に人口物側面に凹凸を加えたモデルを作り,その偏波散乱特性についても詳細に調べた.結果として,側面壁の凹凸が,レーダ照射方向と斜めに住宅群が並んでいる場合にかなり大きな影響を与えることがわかった.
以上の研究結果を考慮し,現在新たな人工物識別のための指標を作成し,その識別精度について実験と数値シミュレーショシの両面でチェックを行っている段階である.ここまでの成果をまとめて研究会での報告を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 偏波相関係数を用いた人工物検出に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      浅川雄祐, 佐藤亮一, 山口芳雄, 山田寛喜
    • 学会等名
      電子情報通信学会2008年総合大会
    • 発表場所
      北九州学術研究都市
    • 年月日
      2008-03-20
  • [学会発表] POLSAR画像解析を基とした新潟県中越地震の被災住宅の検出2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤亮一, 山口芳雄, 山田寛喜
    • 学会等名
      第520回URSI-F会合
    • 発表場所
      情報通信研究機構
    • 年月日
      2007-12-04

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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