研究概要 |
2004〜2007年中に発生した豪雨災害による人的被害を対象として,新聞報道,行政資料等を収集し,犠牲者のデータベース構築を進めた.2004年台風23号を対象として行った試行的調査によって構築したデータベースを見直し,新たに入手したデータを分類するなどして,入力項目の整理・補充を行う.これらのデータをもとに,災害情報が最大限に活用された場合,犠牲者のうち後何名が救命可能であったか,という観点でのアルゴリズムを構築し,検討事例を増やして改善した. 現在公表されているリアルタイム豪雨防災情報に関し,利用者がどのように認知しているかを,豪雨災害の被災地およびインターネット上でのアンケート調査により調べ,整備から3年以上が経過した「川の防災情報」などの認知率は1割に満たず,この3年間でもほとんど変化していないことなどを明らかにした. 2007年9月に北日本で発生した豪雨災害に関して現地調査を実施し,人的被害の特徴などに関する解析を行った。
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