研究概要 |
ヒト大腸癌細胞Caco-2のO_2^-生成酵素Nox1を無細胞系で活性化することに成功した。培養したCaco-2から形質膜を分離し,遺伝子工学により創成した、2つの活性化因子の融合タンパク質p51N-Racと混ぜ、FADとNADPHを加えるとO_2^-が発生した。p51NとRacの相互作用を損なわせた変異体は活性化を起さなかった。細胞を予めTNFαで刺激しておくとO_2^-生成活性は上昇した。一方血管平滑筋細胞A10についても形質膜を分画し、上述のやり方でNox1のO_2^-生成活性を見ることに成功した。ここではp47を加えるとさらに活性化が見られた。A10を予めアンジオテンシンIIで刺激しておくと活性は40%ほど上昇した。
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