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2007 年度 実績報告書

新規7回膜貫通型受容体を内包するウイルス様粒子を用いたリガンドスクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 19510221
研究機関北里大学

研究代表者

神田 宏美  北里大学, 理学部, 助教 (80234160)

キーワード7回膜貫通型受容体 / リガンド / 融合蛋白質 / 異種生物発現系 / シグナル伝達 / 生体膜内在性ウイルス / 大腸菌 / スクリーニング
研究概要

本研究では、宿主由来の生体膜を内包するバクテリオファージPR772のウイルス粒子産生機構を利用して、その生体膜中に新規GPCRを発現させ、組織抽出液と混合し、GPCRに結合したリガンドスクリーニング法を確立し、リガンドを同定することを目的とする。今までの研究により、PR772のウイルス粒子形成に必要なメジャーキャプシド蛋白質P3、膜蛋白質P16、マイナーキャプシド蛋白質P30、ペントン蛋白質P31のN末端にHisタグを付加したHis・P31の4種の蛋白質を同一の大腸菌で発現させ、菌体内で、Hisタグが粒子の表面に露出した生体膜内在性のウイルス様粒子(His・VLP)を再構成させ、Ni-アガロース用いて精製することに成功している。本年度は、まず、GPCRを内包したHis・VLPの再構成系を確立するために、GPCRの3つのサブファミーリーのうち、リガンド不明なオーファンGPCRが多く存在すると推定されているファミリー1aの中で最も代表的なロドプシン(オプシン)を選び、そのC末端にペプチドリンカーを介してウイルス膜蛋白質P16のN末端を連結した融合蛋白質をP3、P30、His・P31と共に同一の大腸菌で発現させることにより、融合蛋白質が粒子形成に影響を与えず、脂質膜と共にHis・VLPに取り込まれるか、短縮型オプシンを用いて調べた。オプシンの第1-第3膜貫通領域を含む短縮型オプシンのC末端にグリシン・セリン・セリンから成るペプチドリンカーを介してP16を連結させた融合蛋白質発現用プラスミドを作製し、融合蛋白質と上記ウイルス蛋白質を同一大腸菌で発現させ、菌体内で生成した粒子をNi-アガロースで精製して解析した結果、融合蛋白質を含有すると推測される生体膜内在性のHis・VLPが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Promoter Analysis and Implications for Placenta Evolution.2008

    • 著者名/発表者名
      Kayo Yamada
    • 雑誌名

      Zoological Science 25

      ページ: 313-320

  • [学会発表] GPCR構造解析のための生体膜内在性PR772ファージ粒子の再構成系の確立2007

    • 著者名/発表者名
      神田 宏美
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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