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2008 年度 実績報告書

フルオラスタグ法によるペプチド性天然物およびそれら同族体の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 19510225
研究機関新潟薬科大学

研究代表者

中村 豊  新潟薬科大学, 応用生命科学部, 准教授 (20267652)

キーワードフルオラス化学 / ペプチド性天然物 / 環状ペプチド / 海洋天然物
研究概要

パラオ共和国の海水湖の堆積物より採取された微生物の培養液から単離されたウルクタープルスタチンAはヒトがん細胞に対して細胞毒性を有するペプチド性化合物で、強力なテロメラーゼ阻害剤であるテロメスタチンの関連化合物である。ウルクタープルスタチンAを標的化合物としてフルオラスタグ法での効率的な全合成を目的に検討を行った。この合成では、連続する5つのアゾール環の構築と閉環反応が問題となる。今回、ビスオキサゾールチオアミド体と2'-ブロモアセチルビスアゾール体のHantzsch法によるチアゾール環の形成を伴う連結によってペンタアゾール骨格を構築後、閉環するという合成計画を基礎として検討した。まず、ビスオキサゾールチオアミド体は、フルオラスBoc基を用いて、ヒドロキシペプチドからオキサゾリン環を経由したオキサゾール環の変換反応を利用して調製した。また、2'-ブロモアセチルビスアゾール体はフルオラスTIPS基を乳酸アミドのヒドロキシ基に導入し、Hantzsch法によるチアゾール環の導入、ついで、フェニルセリンを縮合して得られたヒドロキシペプチドのRobinson-Gabriel環化によって5-フェニルオキサゾール環を構築することによって合成した。このようにして得られたビスオキサゾールチオアミド体と2'-ブロモアセチルビスアゾール体を改良Hantzsch法の条件でカップリングすると、対応するペンタアゾールエステル体を高収率で与えた。さらにペンタアゾールエステルをけん化後、別途合成したジペプチド(D-allo-Ile-Ala-OtBu)とBOPを縮合剤にしてペプチド結合形成反応を行うこどで、全てのシーケンスを含む直鎖状ペプチドを好収率で得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] フルオラスタグ法によるウルクタープルスタチンAの全合成研究2008

    • 著者名/発表者名
      中村豊、伊藤早紀、小林司、小島勝、武内征司
    • 学会等名
      第1回フルオラス科学(新潟)シンポジウム
    • 発表場所
      新潟薬科大学
    • 年月日
      2008-10-23
  • [学会発表] フルオラス保護基を用いた環状ペプチドurukthapelstatin A の合成研究2008

    • 著者名/発表者名
      中村 豊
    • 学会等名
      第55回有機合成化学協会関東支部シンポジウム(野田シンポジウム)
    • 発表場所
      東京理科大学野田キャンパス
    • 年月日
      2008-05-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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