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2007 年度 実績報告書

回遊魚に配慮した河川管理技術の開発-生息決定要因と個体群動態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19510236
研究機関愛媛大学

研究代表者

高木 基裕  愛媛大学, 農学部, 准教授 (70335892)

研究分担者 井上 幹生  愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (10294787)
キーワードDNA多型 / マイクロサテライト / 回遊魚 / オオヨシノボリ / 瀬切れ / 堰堤 / 耳石 / 回遊履歴
研究概要

本研究は、伏流と多数の構造物によって河川が分断されている河川回遊性魚類の生息決定要因と個体群動態の解明をとおして回遊魚に配慮した河川管理技術の開発をめざし、今年度は愛媛県松山市近郊を流れる一級河川の重信川の回遊性魚類オオヨシノボリの分布状況を明らかにした。その結果、重信川水系上流域を中心にオオヨシノボリが分布していることが明らかになった。また、堰堤が多数連続して存在する領域においても比較的多くの個体数が分布していた。さらに、2箇所のダム上流域においてもオオヨシノボリの生息が確認された。
分布調査を行い、生息の確認された水域において遺伝的多様性解析に用いるサンプル個体を重信川水系の8河川15箇所からそれぞれ30個体程度採集した。また、対照として四万十川水系の目黒川についても採集した。遺伝的多様性解析を行うためのヨシノボリ類マイクロサテライトDNA領域増幅用マーカー座3種(Rhi-5*、-7*、-11*)の検出条件の最適化を行い、明瞭で多型性の高い増幅断片の検出に成功した。
分布状況や他の調査水域と遺伝的組成が異なるオオヨシノボリ個体群について回遊履歴判定を行うための耳石試料のSr/Ca濃度分析技術の導入を図り、耳石の研磨および琢磨技術を習得した。
上記のことは、本年度の研究実施計画がほぼ遂行されたことを意味し、来年度に実施する予定である遺伝的多様性解析および回遊履歴判定を遂行する段階にあることを示している。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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