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2008 年度 実績報告書

1920年代から40年代におけるフィラデルフィア年会ミッション・ボードと日米関係

研究課題

研究課題/領域番号 19510255
研究機関山梨県立大学

研究代表者

戸田 徹子  山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (50183877)

キーワード日米関係 / 海外伝道 / クエーカー / フレンド / フィラデルフィア年会 / アメリカ・フレンド奉仕団 / 太平洋戦争 / エスター・ローズ
研究概要

本研究では最初の2年間は資料の調査と収集を予定しており、2年目にあたる平成20年度は9月と2月に2週間ずつ主としてババフォード大学クエーカー・コレクションで、太平洋戦争中の・ミッション・ボードの活動を追う資料を収集した。成果は以下の通りである。
(1)ミッション・ボード委員長が大統領をはじめとする政府高官に宛てた書簡、同委員長が下部組織に宛てた指示、さらにボードがアメリカ・フレンド奉仕団に派遣した宣教師の報告書をコピーで入手した。アメリカの教会の太平洋戦争開戦への反応や日系人収容へのかかわりを裏付ける資料はこれまで紹介されたことはなく、これらの資料はいずれも重要な意味をもつ。今後、順次紹介していくつもりであるが、手始めとして解題を付して政府高官と交わした書簡を紹介する論文を書いた。
(2)アメリカ・フレンド奉仕団について、断片的にではあるが年報やパンフレットに目を通した。また西海岸で日系入の援助活動に従事した奉仕団メンバーと強制収容所から東海岸に転住した日系人たちのインタビュー資料(1991年)を得た。
(3)(1)と(2)の資料を精読した結果、アメリカ・フレンド奉仕団が政府政策に異議を唱える一方で、強制収容が実施に移されると、政府の要請に応じる形で日系人援助活動を展開した可能性が見えてきた。これは人道支援活動における政府とNGOの補完関係を示唆するものであり、NGOの役割と意義を論じるうえで重要な視点を提供することになると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] フィラデルフィア年会ミッション・ボード : 資料紹介(1)日系人強制立退き・収容への抗議(大統領への書簡等)2009

    • 著者名/発表者名
      戸田徹子
    • 雑誌名

      山梨県立大学国際政策学部紀要 第4号

      ページ: 97-108

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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