20年度に実施した2回にわたる現地調査において収集した資料の整理及び対象エリアの図面データ化を行った。収集資料は、国内外におけるトルコの都市及び建築に関する文献、各行政機関で作成している都市計画図等の都市情報が主なものである。 20年度は19年度に引き続き、資料収集及び現地調査によるデータ収集を進め、8月に第3回、3月に第4回都市・市場空間調査を実施した。黒海沿岸地域及びアナトリア中央部、エーゲ海沿岸部の諸都都市における位置づけを記録、確認することができた。調査を進める中で、かつての隊商ルート沿いの都市が伝統的建造物の保存とともに都市及び市場空間の活性化に力を注いでいる現状を19年度に把握できたため、20年度も継続調査を行い、活性化に役立つ情報提供ができるようデータを整理している。 イスタンブルでは資料収集とともに露天市の調査を実施した。19年度に露天市の全体像を把握の上、中心部数か所の調査を実施したため、20年度は中心部とは対照的な立地である、島嶼部の現状調査を実施し、空間の特徴及び問題点について情報を収集した。 トルコの都市及び市場空間に関するデータベースについては既存データの情報を整理し、収集データを追加入力している段階である。インターネット上での公開に向けて、WEBページのデザイン及び都市毎の掲載内容について、現地協力者からも意見をもらい、検討を重ね、公開準備を進めている。
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