本研究の2009年度の研究計画は、1)当年の変化を観察し、1980-90年代のデータを調べる。2)平成20年度に調べた内容を公表することであった。実際の研究実績として、 1】中部大学大学院国際人間学科が主催する学術シンポジウム「21世紀新時代の世界理解-歴史学、地理学からのアプローチ」(2009年7月8日)のパネルディスカッションに参加し、日本と韓国の知識人およびインターネット世論に見られる歴史認識について触れた。その報告書は出版済みである。 2】韓国のハンリム大学日本学研究所が主催するシンポジウム『帝国日本の文化権力』に参加し、「日本浪漫派の誕生と復活」を近代批判の民族主義、アジア主義と関連して報告した。 3】名古屋大学日本近現代文化研究センターが主催するシンポジウム『反乱する若者たち-1960年代以降の運動・文化』(2010年1月9日)に参加し、「60年代以後の韓国学生運動史」について報告し、報告書「60年代以後の韓国学生運動史を再考する-拮抗する革命、失踪される革命」を作成した。 4】ソウル大学日本研究所の学術雑誌『日本批評』(第2号、2010年2月)に「帝国日本のロマンと東アジア民族主義-日本浪漫派の記憶、1950-1960年代」を発表した。
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