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2010 年度 研究成果報告書

タイにおける外国人労働者の移動・労働・生活

研究課題

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研究課題/領域番号 19510264
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地域研究
研究機関龍谷大学

研究代表者

北原 淳  龍谷大学, 経済学部, 教授 (30107916)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードタイ / 外国人労働者 / 移動・労働・生活
研究概要

タイのミャンマーとの国境県の広域調査をふまえて、ミャンマー労働者が集中するターク県を対象に選び、各業種におけるミャンマー労働者の移動、労働、生活状態についての調査を行った。先行調査研究は繊維関係の工場労働者に集中しているので、これ以外の業種として、農業、建設、商業等を選んで、それらの分野の労働者についても調査研究を行った。手法として調査票とフリー・インタビューを併用した。産業構造の点では、ターク県はタイでは有数の繊維産業の集積地であるが、これは、ミャンマーから流入する低賃金労働者を求めて、外国、タイの工場がバンコク周辺からこの国境県に移転したためである。基本的には、賃金支払い制度は出来高払いである。労働条件が相対的に良いのは工業省への登録工場であるが、現地には工業省への未登録の工場・作業所も多く、そこでは労働者の労働条件はより厳しい事例が多いもようである。国境県の農業は、平地水田、山地畑地ともに、ミャンマー人、カレン人が農作業を行い、彼らは農地の中の掘立住宅に住み、タイ人農民は自らは全く農作業はせず、彼らの労働の統制・監視役に徹する。建設労働、商店、等の労働もほぼ同様の状況にあり、タイ人労働者は統制・監督役である。ミャンマー人労働者の法的立場は、入局管理法の上では不法であり、パスポートも持たないが、労働法の上では、タイ政府の特別措置によって半合法的であり、特定年月によって異なる各種の労働許可証を所持する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ミャンマー(ビルマ)のディアスポラ:国境地帯のカレン族の事例2011

    • 著者名/発表者名
      北原淳・タンタンアウン
    • 雑誌名

      社会学雑誌 27号(遅滞、2011年発行予定)

  • [学会発表] タイ国境ミャンマー人労働者の多様性-「国連的難民言説」を超えて2010

    • 著者名/発表者名
      北原淳
    • 学会等名
      日本タイ学会
    • 年月日
      20100700
  • [学会発表] 平和と地域開発-ミャンマー(ビルマ)・タイ国境地の事例2009

    • 著者名/発表者名
      タンタンアウン
    • 学会等名
      国際開発学会
    • 年月日
      20091100
  • [学会発表] ミャンマー、タイ国境地帯における移動労働-メーソート調査を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      タンタンアウン・北原淳
    • 学会等名
      東アジア地域研究会
    • 年月日
      20081200
  • [備考] 科研報告書『タイにおける外国人労働者の移動・労働・生活』(2007-2010年度科学研究費補助金(基盤研究C)研究成果報告書、2011年3月:170頁)

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2016-04-21  

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