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2008 年度 実績報告書

第二次大戦下の日本人軍属と欧米女性ートランスナションナル・ヒストリーをめざして

研究課題

研究課題/領域番号 19510269
研究機関埼玉大学

研究代表者

有賀 夏紀  埼玉大学, 教養学部, 教授 (20114358)

キーワードジェンダー / 国際結婚 / トランスナショナル / 第二次世界大戦 / 人種 / インドネシア / オランダ / 歴史叙述
研究概要

本研究の目的は、第一は、第二次世界大戦下の目本人軍人・軍属と日本軍占領地域における欧米女性の関係を、ジェンダー、人種、国際関係など多角的な視点から追究し、その実態を明らかにすること、第二は、戦争とジェンダー・セクシュアリティの関係についての理論的枠組をつくること、第三は、他国間、他人種間のジェンダー・性関係を実証的理論的に研究することを通じて、多文化主義、トランスナショナルな視点から歴史を構築することにあるが、具体的には、ひとりのヨーロッパ女性のライフ・ヒストリーを通しての検証を試みようとしている。そのために、その女性、およびその周辺の人々の聞き取り調査を精力的に行ってきたが、今年度はほぼ完結に近づくことができた。
聞き取り調査と並行して、上に掲げた目的に関連する文献を読み、問題についての理解を深めることにも努めた。前年度明らかになったように、聞き取り調査の過程で、歴史を組み立てる際に、個人の感情を大きな要素として因果関係を説明するという新たな方法論的課題が加わり、近年新たな展開が見られる感情の歴史などの研究に関する文献も渉猟している。最終年度は、これまでの調査・研究にもとづく著書の執筆をめざし、少なくとも論文を完成させたいが、究極的には、ジェンダー史、国際関係史、社会史、トランスナショナルヒストリー、グローカルヒストリー、日本史、社会思想史に、人間の個人的な感情を含み混んだ、新しい歴史の叙述を本研究が示すことができることを願っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] アメリカ史研究の変遷と女性移民史--アメリカ例主義、多文化主義、トランスナショナリズム、グローカリズム2008

    • 著者名/発表者名
      有賀夏紀
    • 学会等名
      日本移民学会
    • 発表場所
      日本女子大学
    • 年月日
      2008-08-02
  • [図書] 日本の女性移民史の発掘2009

    • 著者名/発表者名
      島田法子編著有賀夏紀共著
    • 総ページ数
      400
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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