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2007 年度 実績報告書

啓蒙期西欧における科学アカデミーと女性

研究課題

研究課題/領域番号 19510273
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

川島 慶子  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (20262941)

キーワードパリアカデミー / ジェンダー / 王立協会 / ロシアアカデミー / 18世紀科学啓蒙
研究概要

今年度は主に18世紀ヨーロッパのアカデミーに関する基礎資料のまとめと,ロシア帝国のペテルスブルグ、アカデミーにおけるダーシュコヴァ夫人の役割について調査した。そこで判明したのは,18世紀の前半にはヨーロッパでは少数だった科学アカデミーが,後半に地方アカデミーおよび新大陸のアカデミーを数えると驚くほどの多数にのぼり,雑誌などさまざまなコミュニケーション方法でおたがいの連絡を取り合っているということだった。しかし女性は正式にはほとんど参加しておらず,その足跡を追うの非常に困難であることも判明した。それがロシア科学アカデミー長官のダーシュコヴァ夫人であり,20世紀後半以降を除くとこ,歴史上惟一人の科学アカデミーの女性をつとめた人物である。この女性は他にも多くのアカデミーの名誉会員になっており,18世紀において特筆すべき存在であったことがわかった。次年度も引き続きこの女性の足跡を追うつもりである。
具体的な成果としては,ボローニャ、アガデミー会員であったデュ・シャトレ夫人の最後の作品である『プリンキピア』仏訳・注釈執筆時におけるジェンダー問題の欧文論文を出版した。また,アメリカの出版社から出た善8巻『新・科学者伝記辞典』に,パリ、アカデミーの重鎮であったラヴワジエの妻,ラヴワジエ夫人に関する項自をジェンダーの視点から執筆したものを出版した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ロンダ、シービンガー『植物と帝国』2008

    • 著者名/発表者名
      川島 慶子
    • 雑誌名

      化学史研究 35

      ページ: 39-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ラヴワジエ夫人と化学革命2008

    • 著者名/発表者名
      川島 慶子
    • 雑誌名

      科学史フォーラム 9

      ページ: 5-9

  • [雑誌論文] Two Popular Accounts of Emilie du Chatelet and the Gender Problem2007

    • 著者名/発表者名
      Keiko KAWASHIMA
    • 雑誌名

      Historia Scientiarum 17-2

      ページ: 121-133

    • 査読あり
  • [学会発表] 科学アカデミーと女性2007

    • 著者名/発表者名
      川島 慶子
    • 学会等名
      ジェンダー史学会
    • 発表場所
      東京女子大学
    • 年月日
      2007-12-02
  • [図書] New Dictionary of Scientifc Biography2007

    • 著者名/発表者名
      Noretta Koertge
    • 総ページ数
      8巻 3271
    • 出版者
      Thomson & Gale
  • [備考]

    • URL

      http://www.ne.jp/asahi/kaeru/kawashima/j_home.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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