研究課題
基盤研究(C)
啓蒙時代の科学アカデミーと女性という主題を考えるに当たっては、科学アカデミーへの女性たちの直接、間接両方の参加について考慮した。特に後者の視点を重視した。その理由は、間接参加を外したとたんに、その研究は従来の研究によくある「歴史における女性の不在」をなぞるだけに終わってしまうからである。したがってロシア科学アカデミーの院長となったダーシコワのような特例の扱いには、特に注意した。なぜなら、当時の多くのアカデミーが彼女を名誉会員に任命したその寛容さを、決して同胞の女性たちや、本当に科学研究をしていたデュ・シャトレのような女性たちに向けては示さなかったからである。こうした状況は、じつは現在でも存在するジェンダー・バイアスの例である。したがって、本研究の成果は、ひとり18世紀研究に貢献するものでなく、現在の女性と科学をめぐる諸状況に適応できる現代的成果をもつものである。
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化学史研究 7巻、3号(No.132)
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化学史研究 36巻,4号(No.129)
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化学史研究 35巻,1号(No.122)
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科学史フォーラム 9号
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Historia Scientiarum vol.17-2
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記録1(「女性研究者の特性とリーダーシップ」研究報告集,代表者:坂東昌子)愛知大学助成金による共同研究 A-19
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http://www.ne.jp/asahi/kaeru/kawashima/index.html