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2009 年度 実績報告書

米国・プエルトリコの行政職へのプエルトリコ人女性の任用とジェンダーをめぐる政治

研究課題

研究課題/領域番号 19510275
研究機関岩手県立大学

研究代表者

三宅 禎子  岩手県立大学, 共通教育センター, 准教授 (30305271)

キーワードバイリンガル教育 / プエルトリコ人女性 / アメリカ / 行政 / Villa Victoria / 公民権運動 / ヒスパニック / ラテン系
研究概要

夏、春の授業休業期間を利用し、Massachusetts州Lawrence,Boston,New Jersey州Jersey CityおよびPerth Amboy市の現地調査を実施した。
ローレンスでは、増加するドミニカ共和国出身の移民グループとの共存がプエルトリコ系住民の課題として存在していた。プエルトリコ出身で教師をしていた女性が、現在教育団体、移民手続きの補助、相談などの非営利団体を立ち上げ運営していた。移民当初はプエルトリコ人を中心に相談ごとを解決していたが、昨今では、ドミニカ共和国からの移住者が多く、プエルトリコ人だけではなくドミニカ人などの他のラテン系の住民の種々の相談に応じている。市長選などにも立候補し、現在も現地の政治活動に参加しているとのことであった。行政と交渉して、放置された学校施設などを移住者の英語学習施設へと回収するなどして、行政とともに住民の問題解決に当たっていた。ローレンス・カレッジでラテン系住民の研究を行っているJorge Santiago教授によれば、プエルトリコ人はロ「レンスから近隣の町でプエルトリコ人住民が大半を占めるホリヨークやスプリングフィールドに逃げていっているとのことであったので、実際にはさまざまな問題が横たわっているようである
また、ボストンにあるVilla Victoriaのプエルトリコ人居住区では中国系住民との共存が課題として浮上していた。低所得者層の大半が女性世帯主の家庭層であり、生活権の課題を女性たちが中心となって解決に向けて取り組んでいた。
そのほか、パーサンボーイではアメリカ本土初のプエルトリコ人女性市長が誕生し選挙母体が女性団体であったことなどの経過について面接調査を実施した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 米国のバイリンガル教育とプエルトリコ人女性2010

    • 著者名/発表者名
      三宅禎子
    • 雑誌名

      岩手県立大学共通教育センター『リベラル・アーツ』 第4号

      ページ: 23-36

    • 査読あり
  • [図書] 第1章 プエルトリコ人ディアスポラ」、駒井洋(監修)、中川文雄、田嶋久歳、山脇千賀子(編集)『ラテンアメリカン・ディアスポラ』 pp.39-772010

    • 著者名/発表者名
      三宅禎子、共著
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      明石書店
  • [備考]

    • URL

      http://p-www.iwate-pu.ac.jp/%7Eshigaki/07_kenkyu.htm

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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