研究概要 |
研究期間の第2年度目にあたる平成20年度においては、平成19年度における研究成果を踏まえ、研究代表者・研究分担者がそれぞれ研究テーマに関する研究を継続した。これとともに、研究会を4回開催し、各自の研究成果を共有化するとともに、研究テーマに関する検討を行った。また、この研究会では、研究テーマに関する専門的研究者2名を招き、ジェンダー論及び19世紀女性史に関する報告・討議を行い、研究テーマに関する理解の深化を図ることもした。 資料収集については、研究分担者1名が英国ロンドンのウーマンズ・ライブラリー、LSE図書館等で、本研究に係わる議事録、書簡などの第1次資料の収集をおこなった他、内外の書籍の収集も行った。 これらの研究成果は、以下に記すように「ミル研究会」や「近代経済学史研究会」などを始めとする学会研究会等において報告した。 また、研究分担者である櫻井毅が監訳者となり、それ以外の研究分担者及び研究代表者全員が加わって、女性の経済学者を扱った基本的文献であるPolkinghorn, Bette&Thomson, Dorothy, Lampen, Adam Smith's dauthrers: eight prominent women economists from the eighteenth century to the presentの翻訳を行いB・ポーキングホーン、D・L・トムソン著『女性経済学者群像-アダム・スミスを継ぐ卓越した八人-』の翻訳を平成19年度より行っていたが、これを刊行した。 平成21年度は研究期間の最終年度となるので、研究を継続するとともに、研究期間中の成果を取りまとめ、論文等のかたちで公刊することとする。
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