研究概要 |
本研究の成果は以下の2点である。第1に,1962年の軍事政権成立後のミャンマーにおいて,華僑・華人実業家は一貫して周辺化され,現在,経済的には自律化が進んでいるものの,それを政治的権力に転化することができていないことがわかった。この知見を盛り込み,2009年に単著『軍政ビルマの権力構造』を発表した。(2)他の東南アジア諸国同様,ビルマでも華僑・華人社会の歴史は優に100年を越えるが,関連資料が乏しく全く研究が進んでいない。そこでヤンゴンにある緬甸華僑図書館から全関連資料の複写を行って電子化した。近く公開を予定している。
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