研究課題/領域番号 |
19520004
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
木村 純二 弘前大学, 人文学部, 准教授 (00345240)
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研究分担者 |
岡田 安芸子 駿河台大学, 現代文化学部, 准教授 (20323561)
吉田 真樹 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (20381733)
朴 倍暎 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 助教 (70361558)
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キーワード | 日本倫理思想史 / 情念 / 倫理学 / 源氏物語 / 折口信夫 / 老い |
研究概要 |
研究初年度となる今年度は、研究分担者や研究協力者に研究の目的・意義を理解してもらい、問題意識を共有することがまず第1の目的であったが、それは計画通り実施された2回の研究会を通じ、十分に果たされたと言える。さらに、申請時以降に東京大学大学院に在籍する若手研究者4名の研究協力者を得ることができ、研究活動がよりいっそう充実しつつある(そのため、当初の計画より旅費の支出が増えることとなった)。具体的には、すでに『源氏物語』桐壺巻〜明石巻までの読み合わせを終え、仏教・儒教・神道・近代思想との連関がさまざまに議論されている。次年度も引き続き、研究会による研究発表と討議が、まずは中心的な研究活動となる。 研究代表者自身の研究にあっては、国文学者であり民俗学者でもあった折口信夫に関する著書を書き下ろし、すでに校了している(『折口信夫-いきどほる心』講談社、2008年5月刊行予定)。特に国学(神道)・仏教・近代思想における情念の問題を論じることができた。また、日本倫理学会の共通課題「老い」において、「隠遁と老い」と題して、日本の古典文学に現れた「老い」の情念の問題を発表し、論文化することができた。著書と論文が各1件ということで、充実した研究活動であったと言える。 また、研究分担者・研究協力者各1名が本研究にも関連する著書を刊行し(藤村(岡田)安芸子『石原莞爾-愛と最終戦争』、栗原剛『佐藤一斎-克己の思想』)、さまざまな合評会に参加することができたのも、本研究において、得るところが大きかった。
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