エピクロス派・ストア派の観める生の研究文献を選定・購入した。大学院生に資料の整理を依頼した。 9月に東北大学にて近藤智彦(秋田大学)と研究打ち合わせ集会を行なった。 青山学院大学(6月)、首都大学東京(9月2回、10月、3月2回)京都大学(9月、ll月)、新潟大学(10月)、東京大学(10月)、慶応義塾大学(12月)に出張し、金山弥平(名古屋大学)、神崎繁(専修大学)、金南斗(ソウル大学)、ジョヴァンニ・フェラーリ(カリフォルニア大学バークレイ校)らとの意見交換や、資料調査を行なった。 電子メールにより、デイヴィド・セドリー(ケンブリジ大学)らと意見交換を行なった。 国際プラトン学会大会(ダブリン、トリニティ・カレッジ)にて、エピクロス派・ストア派の善き生をめぐる哲学と関連の深い、プラトン『ピレボス』篇の快楽論について「『ピレボス』の快楽分析における魂と身体の対比」と題する発表(英語)を行なった。 生の場面における徳と理性のありようを探ったジョン・マクダウェルの古典的論文「徳と理性」(難解なため論及が避けられてきた)の邦訳と、この論文への導入的論文「われわれがしていることにめまいをおぼえてはならない」を執筆した(『思想』2008年7月号掲載予定。前者は出版社に再校を戻し、後者は初校を戻した)。 カール・マルクスのエピクロス哲学解釈の方法のとれまで気づかれてこなかった重要な一側面を明らかにする論文「カール・マルクスの博士論文における方法の一側面」を東北大学文学会『文化』に投稿した(初校はまだ出ず)。
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