研究概要 |
1ヘーゲルにおける「関係の存在論」の展開の研究-(1)Forster, “Hegels Idea of Phenomenology of Mind"の書評をヘーゲル<論理学>研究会、第13回個人研究発表会(9月15日、駒澤大学)で発表し、『ヘーゲル論理学研究』第14号に掲載した。(2)“Idee, Bedingung und Verfahrensweise des Hegelschen Systems. Aus den Jenaer Gedanken"(「ヘーゲルの体系の理念・条件・方法。イエーナ時代の思想から」)を、日本ヘーゲル学会、国際シンポジウム「ヘーゲルの体系の見直し」(3月3・4・6日、駒澤大学)においてドイツ語で発表した。当シンポジウムにはヤメ、アルント、ヘラー、ロージャ、エンゲルハルト、アンゲールンの外国人ゲスト6名を招待したが、ヤメ氏が家族の急病のため参加できなかった。権左武志氏(北海道大学)、栗原隆氏(新潟大学)に経費の一部(アンゲールン氏の交通費・滞在費、通訳謝金)を負担頂き、日本ヘーゲル学会には運営に関して協力いただいた。述べ75名の参加者を得て、ヘーゲルの体系の問題について水準の高い発表(発表者19名)と討論が行なわれた。哲学でかくも大規模な国際的研究集会が開かれるのは稀であり、国際的交流に寄与したと思われる。(3)Jaeschke,“Hegel-Hanbuch"の監訳を半分ほど進めた。 2ヘーゲルと分析哲学の関連の研究-Brabdom, “Articulating Reasons"の研究会をほぼ毎月1回のペースで進め、同書84頁まで読んだ。 3「ヘルダーリンにおける生の認識」を、シンポジウム「生の矛盾は解消されるのか」(3月7日、新潟大学)において発表した。 4日本近代の哲学者(西、福澤、内村、新渡戸、西田、鈴木、和辻、九鬼、三木)の生涯と代表作を研究し、研究ノート4冊を作成した。
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