1拙著『生と認識』の原稿を仕上げた。近く公刊する予定である。これによって、ヘーゲルの「関係の存在論」がいかにドイツ観念論の根本モチーフやヤコービとの関連において生じたかが明らかとなる。 2ブランダムのArticulating Reasonsの研究会を毎月1回のペースで進め、約6割読み終え、次第にブランダムの議論の核心部分が明らかになってきた。 3イェシュケ『ヘーゲル・ハンドブック』監訳の担当箇所の部分は完了させた。 4ヤメ教授(ドイツ)を3月3日から10日まで招へいし、駒澤大学(3月4日)、東京大学(3月5日)、新潟大学(3月8日)でヘーゲルなどに関する講演会を開いた。その際、日本ヘーゲル学会、高山守教授、栗原隆教授などの協力を仰いだ。新潟大学では、研究者も「無限性と認識活動-超越論的観念論としてのヘーゲルの論理学と形而上学」という題目の講演を行った。ヤメ教授と多くの日本人研究者との討論、交流が行われ、有意義であった。 5ヘーゲル『大論理学』の研究会(月1回)に参加している。 611月12日に日本フィヒテ協会のシンポジウムで「ラインホルトにおける超越論的観念論から合理的実在論への展開をめぐって」という提題報告を行った。 7シェリング『超越論的観念論の体系』監訳、フィヒテ『無神論論争』訳をすすめた。
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