研究課題/領域番号 |
19520027
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
勝西 良典 上智大学, 文学部, 講師 (70384162)
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研究分担者 |
中谷 常二 東北公益文科大学, 公益学部, 准教授 (70398501)
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キーワード | 倫理学 / 応用倫理学 / ビジネス倫理学 / 経営倫理学 / ビジネス・エシックス / 基礎理論 / コーポレート・ガバナンス論 / ステイクホルダー理論 |
研究概要 |
カントの実践哲学の構想からビジネス倫理の基盤を構築することを目的として、本年度は以下のことを行った。1、国際学術交流:(1) ミネソタ大のイアン・メートランド氏を日本に呼び、加藤尚武氏、梅津光弘氏を迎え、"Business and the Public Interest"をテーマに山形でアカデミック・ミーティングを開いた。(2) ミネソタ大のノーマン・ボウイ氏を日本に呼び、田中朋弘氏を迎え、研究代表者と「カントの実践哲学の構想を用いたビジネス倫理の基盤構築」をテーマに東京でアカデミック・ミーティングを開き、山形ではボウイ氏に「公益ビジネス」をテーマに講演してもらった。(3) 日独ビジネスエシックスシンポジウム(デュッセルドルフ大)に参加し、トヨタ自動車の問題などについて意見を交わした。2、神田外語大学の異文化コミュニケーション研究所、日本経営倫理学会、経営倫理実践研究センターの協力を仰ぎ、日米独の研究者と実務家が一堂に会してビジネス倫理の諸問題を協議する場が定期的に持てるようになった。3、ビジネス倫理学術書のデータベース:昨年度に引き続き、「ビジネス倫理学の参考文献案内」として一般向けに拡充し、アクセス動向から一般のニーズを分析した。4、実務家との懇談について:本年度より研究代表者も経営倫理実践研究センターを介して企業のCSR関連の担当者と実際の問題に取り組む検討会を行い始めた。5、1の(1)と(2)の成果を『ビジネス倫理読本-理論と教育の第一歩』(課題)という書物にまとめ、2010年8月頃に出版予定。
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